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サンゴの植え付けや移植でサンゴ礁生態系は再生できません。
研究者や事業者はPRの際に誤解のない文言を用いましょう。
サンゴの再生事業が開発の免罪符とされている現状があります。

2021年7月6日判決 最高裁判所 第3小法廷判決(令和3年(行ヒ)第76号)
最高裁判所の判決理由に「さんご類の移植は極めて困難で、移植を行っても大半のさんご類が死滅する」

と記されました今後、様々な面でこの判決文が影響を及ぼすと考えられます。

サンゴ礁生態系の保全再生事業で日本の環境行政が抱える矛盾やサンゴの移植に関する論考は、岩波書店発行の雑誌『世界』12月号に書いた「サンゴの移植は環境保全措置とはなり得ない」またはこちらの琉球新報の論考をお読みください🐶

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2024年1月12日

沖縄タイムス「環境対策 国と県の義務

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1288659

2023年11月15日

琉球新報 識者評論「移植は保護保全に資さず 辺野古サンゴ訴訟即日結審」

https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-2477434.html

2023年11月1日沖縄タイムス「国のデータ疑念拭えず」

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1249006

2023年9月27日

テレビ朝日 報道ステーションでのコメントは下記の動画で

https://x.com/hst_tvasahi/status/1707032590505664670?s=20

 

2022年9月15日

沖縄のサンゴ礁生態系で行われてきたサンゴの植え付け等の保全再生事業について、公共事業のgray literatureをまとめ、政治とビジネスに翻弄され続ける沖縄のサンゴ礁生態系をどう保全すれば良いのかを考察した英語論文がOCMAに受理されました。

安倍元首相の「あそこのサンゴは移しました」発言から読み解ける「開発の免罪符としてのサンゴ移植」の実態、サンゴ移植に関するマスメディア報道の変遷、サンゴの植え付けを環境教育として正当化することはなぜできないのか等々、サンゴの移植に関する全ての事柄が書かれています。無料で読めます🌸

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0964569122003477

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2022年6月14日

朝日新聞「ひと」欄での紹介記事はこちら🐠

​2022年4月27日

これまでの活動をお話しした会誌ACADEMIA掲載の講演録はこちら🐍

2021年11月27日

なんと日本サンゴ礁学会が私を自由集会に呼んでくれました・発表はこちら🐍

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2021年10月21日

琉球新報での記事はこちら🦀

2021年10月20日

沖縄タイムスでの記事はこちら🐙

2021年10月

岩波書店『科学』10月号エッセイ

「防衛省の設置した環境監視等委員会にサンゴ移植の専門家はいない」

2021年9月29日

市民のための環境公開講座スライドはこちら🐠

2021年8月11日

琉球朝日放送でのサンゴ移植裁判の特集&私のコメント動画はこちら🍊

2021年7月6日

辺野古大浦湾のサンゴ移植を巡る裁判で、最高裁判事が「さんご類の移植は極めて困難で、移植を行っても大半のさんご類が死滅する」と述べました。県の敗訴は悔しいですが、サンゴ移植の認識がついにここまで来たのだと、非常に感慨深かったです。ここまで来るのに13年かかりましたが、活動を続けてきて本当に良かったです。裁判に提出した私の意見書はこちら🐢

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2021年3月24日

​生態学会フォーラム「サンゴの移植でサンゴ礁生態系は復元できない」での発表スライドはこちら🐠

2021年3月10日

野党議員の懇談会でサンゴの移植について発表する​🎨

2020年7月8日

サンゴの移植に関して、衆議院農林水産委員会で屋良朝博議員(立憲民主党)が質問された内容の文字起こしはこちら🌀

[私の感想]

サンゴの移植でサンゴ礁生態系を復元できないという事実が、国の委員会レベルで明確化されたのは、本当に画期的です。屋良さんから質問を頂き、移植をしてもサンゴはほとんど死んでしまうこと、そこに生息する他の生き物は守れないこと、したがって、サンゴの移植によりサンゴ礁生態系を復元できない、というデータを提示しました。

さらに屋良さんが調査をされ、水産庁が「しかし、残念ながらそれらの移植活動によるサンゴ礁の回復は十分 なものとはなっていない。この原因には、無性生殖を利用した移植(無性生殖法)では、 天然のサンゴ礁から大量のサンゴ断片を採取して大規模にサンゴを移植できなかったこと、 また、移植したサンゴのほとんどがクローンであり遺伝的多様性が低かったために環境への適応力も低かったことが挙げられる」「これまで沖縄で移植あるいは移設されたサンゴ群体は 30 万株を越えるが、多くのサンゴの植込み 4 年後の生残率は 20%以下である。修復した面積も一件数 ha にすぎず、さんご礁 の生態系サービスの回復をもたらすまでには至っていない」と書かれたサンゴ有性生殖の手引書を見つけました(恩師の大森先生監修)。

2020年4月9日

屋良朝博議員と名古屋で面会し、サンゴの移植について説明しました。

玉城沖縄県知事に伝える→サンゴの移植に関するツイート(2020/5)

知事から裁判への協力を求める連絡をもらう&沖縄県から協力依頼が来ました(2020/7)

2019年9月11日

沖縄タイムスの移植に関する社説はこちら🌷

2019年1月10日

毎日新聞での安倍元首相の移植発言に関する記事はこちら🐱

2019年1月6日

安倍元首相が「サンゴについては、これは移しております」と発言したので、Twitterのアカウントを初めてつくり「首相の発言は嘘です(理由)」とツイートしたら、ものすごい勢いで拡散し、皆に「バズってるよ」と言われましたが、Twitter初心者なので正直よくわかりませんでした。それよりも、サンゴ移植の幻想を国民に知ってもらう良い機会だと捉えていて、サンゴ移植の現実をここぞとばかりにツイートしました。

2018年12月6日

美ら島財団シンポジウムでの発表はこちら🌀

2018年12月

『世界』12月号(岩波書店)「サンゴの移植は環境保全措置とはなり得ない」はこちら📕

2018年10月23日

琉球新報でのコメントはこちら🐴

2018年9月27日

神奈川新聞「時代の正体」での紹介記事はこちら🐷

​​2018年9月9日

東京新聞での記事はこちら🐡

2018年8月5日

企業が相変わらずガン無視なので、Facebookで「全日空をはじめとした企業やサンゴ移植ダイバーさんへ」と題して、HPで「植え付け・移植によりさんご礁生態系が再生するor再生を支援する」という文言を使わないで下さいとお願いしたところ、8月8日にはHPの文言が変わっていました😮 

SNSの力か、CSRへの直訴によるものか、いずれにせよ、とても嬉しかったです🌸

2018年8月3日

琉球新報での論考はこちら🐶

 

2018年6月18日

サンゴの移植に関する要望書が全ての企業に無視されたので、何か手はないかと考え、全日空の株を買って、株主総会に出ました。前から3列目に座って手を挙げて、社長とも目があいましたが、全然当ててもらえませんでした。悔しかったので、CSRの担当者を呼んでもらい、「美しいサンゴの海を復活させるため」「サンゴ礁生態系が再生するよう支援しています」という文言をHPからなくしてもらうようお願いしました🙇‍♀️

2017年5月10日

恩納村でサンゴの移植ツアーに関わっていたスポンサー企業へ「美しいサンゴの海を復活させるため」「サンゴ礁生態系が再生するよう支援しています」という文言をHPに書かないでください、という要望書を書き、私の個人名では相手にされないと思ったので、当時所属していた海の生き物を守る会(当時の代表:向井宏先生)から出しました。その際、私としては他の団体にも賛同を求めようとしましたが、会の運営委員一名から「企業から寄付をもらってやっている団体を巻き込むなんて何を考えているのだ」とえらく怒られました。私もそのあたりは一応気にかけてましたし、また、賛同を求めた人たちは快諾していたのですが、結局、うちの会の名前だけで出すことになりました。この出来事から、保全に関わる人々の色々を学びました。団体での活動を初めて試みましたが、やはり一人でやる方が私には楽でした。ちなみに、要望書は企業全てに無視されました😡

2017年2月19日

日本語雑誌や学会でサンゴ移植の功罪を発表してきましたが、象牙の塔の中で主張しても一般社会に広めることはできないと気づきましたので、沖縄の多くの人たちが読む琉球新報の論壇に「サンゴの移植 環境保全措置となり得ぬ」​という文章を論壇に投稿して、採用されました。これがとても大きなきっかけとなり、それまでサンゴの移植を美談として報道していた沖縄二紙に変化が見られました。文章はこちら🐠

2016年

大久保 奈弥*(2016)概論:サンゴとさんご礁 生物科学 67巻4号

2015年

N. Okubo, A. Onuma* (2015) An economic and ecological consideration of commercial coral transplantation to restore the marine ecosystem in Okinawa, Japan. Ecosystem Services 11:39-44

2014年3月

大久保奈弥(2014) 『サンゴ礁の保全における移植の現状と展望」環境経済政策研究(論文はこちら📗)

2011年

大沼あゆみ・大久保奈弥 (2011) 生物多様性保全と経済の両立可能性 豊岡市のコウノトリ野生復帰とサンゴ移植にみる保全の経済的側面 (Special Edition 実践・生物多様性そのデザイン・ビジネス) ビオシティ47:100-107

2010年1月30日

サンゴ移植についてなんとか正しく伝え、移植を上手く利用する方法はないものかと考えて「サンゴの移植における採取苗と種苗の組み合わせ」という日本語論文を書きました。

2008年〜

サンゴの移植に関する誤解(移植でサンゴ礁生態系が再生できるという勘違い)は変わらず、それどころか、ビジネスで悪用されることが多くなったので、移植の誤解や釣り文句をなくす活動をひとりで始めました。

 

2008年12月

日本サンゴ礁学会の保全委員会で、移植経験のない研究者らによって、移植に対する慎重さの全く無いサンゴ移植マニュアルの解説が作成されてしまいました。サンゴの移植経験者(私や大森先生)の意見も完全に無視されて、勝手に公表されることになったので、ML上で意見しました(学振PD時代)。学会中、大森先生(&私もかなり)が赤を入れて、大森先生が担当者に渡しましたが、すんなり受け取っていただけませんでした。最終的には少しだけ改善されましたが、やはり専門家ではない人が重要な環境政策に関する総説を書いたり、専門家からの意見を無視したり、一部の上層部だけで物事が決まって、会員から意見が出ても議論も行わなかったりという姿勢は、学会として非常に問題があるのではないかと感じました。また、何より、利害関係者が多すぎるせいか、当時はサンゴ礁生態系の開発に反対することが一切なかったので、退会しました。

 

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